残りの三社の見積もりは、見事に二〇〇万円刻みで高くなっていた。これを不審に思った役員がいて、それらの業者の背景を調べたところ、いずれもこの管理会社の協力業者であることが判明したのである。このカラクリが見破られたキ。カケは、見積もり書のフォーマットも字体も、四社分か、まったく同じだったからだ。どこの誰が工作したのかは不明だが、どこか一社が他の会社の分まで同時に印刷し、ハンコだけ押してもらって作られた書類なのではないかと推測されたのだ。
[参考サイトのご紹介]
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しかし、こんな見え透いた工作が提出されたことを裏返せば、世の中には、形式さえ整っていれば、それでオッケーする理事会が多いということを示しているのではないのだろうか。管理会社は理事会のために、ちゃんと「見積もり合わせをして、いちばん安い業者を選んだ形」を整えてくれている。理事会は、実際のところ、何も努力をする必要がない。書類は揃っているのだから、他の組合員から文句を言われることもない。しかし実際には、これでは組合員のためにならないことは明白だろう。